CRMツールでデータ連携を行うメリットとは? 活用方法や実施ポイントを解説


営業活動・マーケティング活動では、多くの顧客情報を取扱います。それらを一元管理して、関係構築のためのアプローチに役立てられるのがCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)ツールです。

CRMツールには、顧客の属性情報をはじめとしたデータを蓄積することができます。ほかのシステム・ツールと連携してより多くのデータを活用できれば、効率的・効果的な営業活動・マーケティング活動を実施できます。

しかし、「データ連携によってどのようなメリットがあるのか」「具体的な活用方法のイメージが湧かない」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

この記事では、営業効率に課題を抱えている企業に向けて、CRMツールでデータ連携を行うメリットや具体的な活用方法、実施のポイントを解説します。


目次[非表示]

  1. 1.CRMツールのデータ連携とは
  2. 2.CRMのデータ連携を行うメリット
    1. 2.1.①横断的なデータ活用ができる
    2. 2.2.②業務プロセスを効率化できる
    3. 2.3.③データに基づいた意思決定ができる
  3. 3.CRMツールにおけるデータ連携の活用方法
    1. 3.1.MAツールとの連携
    2. 3.2.SFAツールとの連携
    3. 3.3.CMSとの連携
  4. 4.CRMツールとデータ連携を行う際のポイント
  5. 5.まとめ


CRMツールのデータ連携とは

CRMツールは、社内で利用しているほかのシステム・ツールで管理されているデータとの連携が可能です。例えば、SFA(Sales Force Automation:営業支援)ツールやMA(Marketing Automation:マーケティングオートメーション)ツールなどが挙げられます。

CRMツールとこれらのツールを連携することで、個別で管理していた顧客の属性情報、購買履歴、Webサイトの行動履歴などのさまざまなデータを一つのツールで共有できるようになり、顧客管理業務の効率化を実現します。



CRMのデータ連携を行うメリット

CRMのデータ連携を行うことで、社内全体でデータの利活用を進められるほか、業務改善にも役立ちます。具体的なメリットとして、大きく3つが挙げられます。


①横断的なデータ活用ができる

1つ目のメリットは、社内の部門に限定しない横断的なデータ活用ができるようになることです。

データ連携によって、ほかの部門で管理していたデータをCRMツールに集約できるため、さまざまな顧客情報を基に多角的に分析できます。

データ分析の結果に基づいて、顧客関係を維持するための施策を検討したり、アプローチの方法を見直したりできるようになります。


②業務プロセスを効率化できる

2つ目のメリットは、業務プロセスの効率化です。

CRMツールと連携できれば、異なるツールを開いて確認したり、ほかの部門の担当者に都度問い合わせたりする必要がなくなります。

また、データ共有のために各ツールで入力・更新したり、データ形式を変えて送付したりする作業も不要になるため、業務フローの短縮や人的ミスの削減にもつながります。利用者が同じ情報を得て、同じ認識で業務を進められる点も特徴です。


③データに基づいた意思決定ができる

3つ目は、データに基づいた意思決定ができることです。

ほかのツールで管理していたデータとCRMを連携させることで、あらゆるデータの蓄積・分析が可能になります。勘や経験に頼った判断ではなく、データに基づいて的確かつ効果的な意思決定ができるようになることで、ビジネス環境や消費者行動の変化に柔軟に対応しやすくなります。

また、部門間・担当者間のリアルタイムな情報共有が可能になるため、意思決定のスピードを早められることもメリットの一つです。



CRMツールにおけるデータ連携の活用方法

CRMツールは、営業活動やマーケティング活動に用いられるシステム・ツールと連携できます。データ連携を行うシステム・ツールとそれぞれの活用方法を解説します。


MAツールとの連携

MAとは、見込み顧客の獲得や育成などの業務を自動化して仕組化するツールです。

CRMとMAのデータ連携を行うと、CRMにある顧客データを活用して、MAで顧客の属性・行動に応じた精度の高いスコアリングを行えるようになります。

これにより、MAを用いて温度感に応じたアプローチができるようになり、効率的なナーチャリングを実現できます。


SFAツールとの連携

SFAツールとは、社内の営業情報をデータ化して蓄積・分析して、営業活動を支援するツールです。

顧客関係の管理に用いるCRMツールと、営業情報が蓄積されたSFAツールで連携をすることで、営業部門とマーケティング部門での情報共有ができるようになります。

これにより、詳細な顧客情報に基づいて営業リストを作成したり、営業の進捗状況に応じてマーケティング施策を実行したりと、それぞれの部門で精度の高い業務を行えるようになります。

また、異なるツールにアクセスしたり、部門間でデータをやり取りしたりすることなく、CRMとSFAの各ツールでデータを一元管理できるため、業務の効率化にもつながります。


CMSとの連携

CMS(Contents Management System:コンテンツ管理システム)とは、プログラミングの知識・技術の有無に関係なく、直感的にWebサイトの構築や運用、コンテンツの作成などを行えるシステムです。

CRMとCMSのデータ連携を行うことで、CRMで蓄積された顧客の購買プロセス・属性などのデータを分析して、CMSで顧客が好むWebサイトのレイアウトやコンテンツに改善できるようになります。これにより、Webサイトを訪れたユーザーの離脱を防ぎ、問い合わせや商品購入へとアクションを促せます。

CMSで蓄積したWebサイトの訪問者データをCRMに集約すれば、顧客行動を分析してマーケティング戦略の見直しに役立てることも可能です。



CRMツールとデータ連携を行う際のポイント

CRMツールとデータ連携を実施する際は、以下の2つのポイントを押さえておくことが重要です。


  1. データ連携の目的を明確にする
  2. 運用ルールを定める


「データ連携によって何を行うのか」「どのような課題を解決したいのか」といった目的を明確にすることで、連携が必要なデータやシステム・ツールが明らかになります。

また、部門ごとに異なるツールを用いている場合、データ連携をすると複数の情報が混在したり、情報漏えいが発生したりといった問題が起こる可能性もあります。

CRMツールとの連携を行う際は、データの連携範囲や蓄積されたデータの使用方法などのルール策定が必要です。さらに、データ連携時の通信セキュリティやログの記録、データへのアクセス権限などについても定めておくことが重要です。



まとめ

この記事では、CRMツールにおけるデータ連携について以下の内容を解説しました。


  • CRMにおけるデータ連携とは
  • CRMツールでデータ連携を行うメリット
  • データ連携の活用方法
  • データ連携を行う際のポイント


CRMとSFA・MA・CMSなどのツールとデータ連携を行うことで、部門に限定しない横断的なデータ利活用ができるほか、営業活動やマーケティング活動、Webサイト運用などの効率化・精度の向上につながります。

スムーズなデータ連携を行うために、現状の課題を踏まえてデータ連携の目的を明確にするとともに、運用ルールを定めることがポイントです。

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